代表挨拶

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代表挨拶

理事長
喜多川 和典

長年、環境問題のコンサルタントをやってきて、原料や食料を供給・生産する発展途上国の人たちとのフェアトレードとはなにかを考えてきましたがなかなか結論を得られませんでした。安い賃金を高くすればそれでよいかと言うと一概にそうとも言えません。

しかし、突き詰めて考えると、先進国と途上国の最も大きな差は社会保障の部分であると思います。途上国では、大きな病気やけがをするとたちまち収入が断たれ、適切な治療を受けることが困難になります。

そうした苦難に陥った人たちを救うことができるのが保険です。途上国におけるマイクロ保険の存在を知った時、途上国の人たちの労苦に報いるのに最も相応しいものと感じました。なぜなら、貧困層への経済的支援は、彼らの勤労意欲や地元経済を壊してしまわぬよう注意が必要ですが、マイクロ保険は彼らの普段の生活にプラスを与えるものではなく、予期せぬマイナスの事態に対してのみ有効に働き、実際に起こったダメージを小さくするか、あるいはゼロにするための支援であるため、他の経済支援と比べてもかなりニュートラルな支援であると考えられるからです。

身の周りを見渡せば、フィリピン産のバナナ、ブラジル産のコーヒー豆など、途上国の生産者が作ってくれた農作物や製品がたくさんあります。これらのものが「なぜそんなに安くできたのだろう?」と感じたなら、もうひとつ考えたいことは、「途上国の人たちに不足しているものはなんだろうか?」 ということではないかと思います。

彼らが困った時、救える手段があるならばそれを届け、私たちが受けている恩恵の少しでもお戻しできたならいいなと思います。それは安価な労働の提供で私たちに経済的なゆとりを与えてくれている発展途上国の人たちと私たちがよりフェアな関係で結びつくことにつながると思います。

皆さまのご協力とご参加をどうぞよろしくお願い申し上げます。

副理事長
山下 由夏

保険の原点に立ち返るならば、万が一の事態(家計の担い手の疾病への罹患や死亡、事故や傷病での就業不能、災害による財産喪失など)が起きた時、自力ではその経済的ショックから立ち直ることが難しい個々人が掛け金を出し合ってプーリングし、何かが起こった時にその基金から拠出して助け合う、保険はそんな相互扶助の精神から生まれました。GSNではこの保険本来の精神と使命に立ち返り、保険をもっとも必要とする人たちの所に届けるというミッションのもと立ち上げられました。

途上国には、満足な社会保障制度がなく、人口の大半を占める貧困層は、事故や病気、災害や死亡などがもたらす経済的ショックから立ち直るどころか、更なる貧困状態に陥ってしまうという問題があります。グローバル経済の深化で、我々先進国で暮らす人々の日常には途上国を原産国とするものや、そこで生産された物があふれ返っています。我々の豊かな生活が、途上国で働く人々のお陰で成り立っているのだとしたら、単にその恩恵に浴するだけではなく、時には現地の人々のこうした生活状況に想いを馳せ、彼らがその安定した生活のために最低限必要としながらも手に入れることができなくて困っているものを贈れないだろうか、そんな想いから保険をプレゼントしたいと思うようになりました。

GSNは現地の保険会社と連携し、皆様からいただいた寄付を元に途上国におけるマイクロ保険の普及支援活動を行い、現地の人々の生活基盤の安定と安心を提供するために活動して参ります。またこの活動で得られたマイクロ保険事業のノウハウは、社会保障制度の破綻が顕在化し、無保険者問題が増えるなど、増々自己責任が問われるようになって来ている先進国においてもいずれは活かすことができるようになると考えています。

個人および企業の皆様からのGSNへのご支援、ご参加を心よりよろしくお願い申し上げます。